ラボの主宰者(渡辺英治)

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渡辺英治 略歴
  • 1981年 大阪府立旭高等学校 卒業
  • 1986年 大阪大学理学部生物学科 卒業
  • 1991年 大阪大学基礎工学研究科生物工学専攻博士課程修了(工学博士)
  • 1991年-1992年 日本学術振興会・特別研究員
  • 1992年-1995年 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所・研究員
  • 1995年-1998年 基礎生物学研究所・助手
  • 1998年-現在 基礎生物学研究所・准教授(神経生理学研究室PI)
  • 1998年-現在 総合研究大学院大学・准教授(併任)
  • 2002年-2006年 科学技術振興機構・さきがけ研究21研究員(併任)
  • 2022年-現在 基礎生物学研究所・TSBセンター AI解析室・室長(併任)


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小学校の頃から、脳の研究をやろうと決めていました。いまから考えると変な子供ということになります。お?今もか。

90年代~2000年代は、脳の分子生物学的な研究、2010年代からは脳の構成論的な研究を進めております。要は『人間の脳のメカニズムが知りたくてたまらない』わけです。

生命の起源、宇宙の起源、意識の起源など、起源ものの壮大なテーマも大好きです。趣味はUKロック鑑賞と地図推理、手作りパソコンとドライブとサイクリング。

フランシス・クリック博士の力強い言葉が好きです。
『人間は、世界に対する飽くなき好奇心を与えられている。伝統や儀式の魅力がいかに大きかったとしても、私たちは過去のような推測の域を出ない知識に安住することはできない。私たちの生きている広大な宇宙だけではなく、私たち自身のことについても、明確で疑問の余地のない描像を鍛え上げることができるまで、槌を振るい続けるのが、私たち人間の定めなのである。』

Francis Harry Compton Crick (Wikipedia)

凄すぎます。


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研究歴
1)脳のプロテオグリカン
2)脳のナトリウムイオンセンサー
3)知覚の計算機モデル

1)と2)は脳の分子レベルからの研究です。分子からでは脳の理解にはたどり着けないのではないかとの疑問から、3)脳のモデル化や実装的な研究に取り組み始めました。わたしがAIにたどり着いたのは必然でしたが、面白いものでちょうど同時にAIの爆発的な発展が起こりました。その結果、錯視というヒト特有の知覚を計算機上で再現することに成功しました。

脳は計算機で再現できるはずです。再現できたときにヒトは脳を理解したことになるでしょう。

師匠の野田昌晴教授(左)と


 

    

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