研究室を写真でざざっとご紹介。
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小型魚類行動解析装置 |
第一行動解析室の行動解析装置(視覚刺激提示装置&3D録画装置)です。二つのカメラを同期させて二方向からメダカを撮影します。高速撮影に対応するために動画をメモリーに録画していきます。水槽奥にあるのは視覚刺激提示用のPCディスプレイです。第一行動解析室は暗室となっています。現在はもっと小型の暗室に格納されました(下記)。
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小型魚類行動解析のための暗室 |
第一行動解析室の行動解析装置(視覚刺激提示装置&3D録画装置)は解体され、あらためて専用の暗室にセットアップされました。ディスプレイの性能が向上したため、CRTから液晶(4K)に変更されました。
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人工気象装置 |
人工気象装置です。各室の温度と色環境が制御できます。人工的な環境におけるメダカの行動を観察します。
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リタイヤメント水槽 |
メダカの心理物理学実験に特別な装置は必要ありません。メダカとウェブカメラとパソコンと水槽があれば実施できます。上はメダカのリタイヤメント水槽です。心理物理学の実験に一度使用したメダカは、実験後このリタイヤメント水槽のグリーン水で飼育されます。この水槽のメダカたちは、新しい実験プロジェクトのパイロットテストなどにも使用されます。
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心理物理学 |
ヒトの心理物理学用実験装置です。暗室に置かれています。メダカの実験もそうですが、各種視覚刺激はCRTディスプレイに提示されます。CRTディスプレイは液晶ディスプレイと比較すると刺激の立ち上がり、立ち下がり、いずれも優れた特性をもっており、心理物理学実験には必須のアイテムです(最近では優れた特性をもつ液晶ディスプレイがでてきており、順次置換されております)。左に見えている黒い棒は、色彩輝度計です。手前は顎置きです。でも本当に大事なアイテムはディスプレイそのものではなく、ディスプレイに映し出されるコンテンツです。当ラボはソフトは出来る限りオープンソースのものを使います。特に
Psychlopsは視覚刺激を作るには最も重要なソフト(C言語ライブラリー)です。視覚刺激を作るためのフリーソフトとしては、
VisionEggや
PsychoPyなどのPython言語ライブラリーもあります。いずれもOpenGLベースで制御しますので、市販のビデオボードで正確に稼働します。
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Ubuntuマシン(外観) |
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Ubuntuマシン(中身) |
佐治&コリン両氏制作による並列リナックスPC。最小限のメモリーと最小限のSSDで駆動させます。あえて古いキャビネットに収納。もっぱらメダカのアニメーションの3Dレンダリングに使用しています。
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GTX-1080 |
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Titan RTX |
2017年に作製した深層学習用のGPU(GTX-1080)計算機。深層学習用としてコスパの高い優秀なGPUですが、動画編集用としても優秀です。深層学習用PCの作成方法は
こちら。GTX-1080Ti、RTX-2080Ti、TitanRTXなどが順次投入されています。この上でKeras、Chainerなどの深層学習パッケージを走らせます。
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分子研計算機センター |
なんだかんだと言っても計算機センターのGPUサーバーが便利です。小回りはききませんが、大量のジョブを処理するには必須の計算機リソースです。また最近では、Google Colabノートブックといった無料の計算機リソース環境もあり、リモートの共同研究には絶大な威力を発揮しています。
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クラウドサーバー |
計算機科学、脳科学、神経科学、心理物理学、分野を問わず実験データはデジタル情報です。すべてのデータは安全のためクラウド上にバックアップされています(DropboxやGoogle Driveなど)。ウインドウズ、マック、リナックス、アンドロイドなどOS形状を一切問わず、すべてのフォルダーはクラウドサーバー上のフォルダーとリアルタイムで同期されています。
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第一実験室全景 |
ここからは計算機科学&心理物理学以外の実験に使用される機器類のご紹介です。当研究室は歴史が長いので昔神経科学科学の実験に使っていた装置が残っています。徐々に整理され、いまは無い装置もありますが、参考のためにざざっとご紹介します。第一実験室には中央実験台2台が横置きに配置されています。これらの実験台を中心にしてすべての機器類は配置されていました。
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実体顕微鏡 |
動物の解剖などに使用する汎用機器です。両眼独立した光学系によって、対象物を立体的に観察することができます。
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ブレインスライサー |
マウス用のブレインスライサーです。左のスライサーがコロナル用で、右のスライサーがサジタル用です。
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ビブラトーム |
脳の組織を振動刃によって薄切する機械です。サンプルを凍結処理や硬い樹脂に埋め込むことなく切ることができます。
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凍結ミクロトーム |
脳などの柔らかい組織を凍結して薄切する機械です。庫内は約マイナス20度に保たれています。
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イオンイメージング装置 |
蛍光試薬によって細胞内外のイオンを可視化する装置です。左側の装置から光ファイバーを通して各種波長の光を右の顕微鏡に送ります。シャッターのスリット幅を変化させることで、どんな波長の光も瞬時に作り出すことが出来ます。顕微鏡で検出した蛍光はデジタルカメラを通して再び左のPCに送られます。
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クリーンベンチ |
左右にクリーンベンチが2台あります。クリーンベンチ内はHEPAフィルターによって無菌状態に保たれています。クリーンベンチに挟まれているのが炭酸ガスインキュベータで、この中で細胞を培養します。
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液体窒素タンク |
マイナス196度の液体窒素の中で、細胞を凍結保存しておきます。マウスの受精卵も保存しています。
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オートクレーブ |
高圧蒸気滅菌器です。120度、大気プラス1気圧、20分で滅菌を行います。
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ディープフリーザー |
マイナス80度に保つことが出来るフリーザーです。フリーザーは突然の停電に備えて非常用電源に繋がっています。
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試薬保管用冷蔵庫など |
左は4度に試薬を保つことのできる試薬保管用の冷蔵庫です。光による試薬の変質を防ぐために遮光フィルムを貼ってあります。右は滅菌した試薬瓶などを保管するショーケースです。アルミホイールでくるまれた瓶が滅菌済みのものです。
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電子天秤 |
精密電子天秤です。読み取り限度は0.00001グラム。わずかな風や気流の乱れの影響もでるため、ガラスフードで覆われています。
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ドラフトチャンバー |
揮発性のある試薬などは実験者の安全性を確保するためにドラフトチャンバー(活性炭吸着装置及びスクラバー付)で使用します。
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遺伝子増幅装置 |
遺伝子は、Polymerase Chain Reaction (PCR)という方法で増幅します。鋳型DNAがあれば、どのような配列の遺伝子でも増幅させることができます。
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超純水作製装置 |
超純水を作成する機械です。ボタン一つで簡単に純度の高い水を造ることができます。生物系ラボの基本機器の一つです。
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ギルソンのピペットマン |
一番上から1000マイクロリットル、200マイクロリットル、20マイクロリットル、2マイクロリットルを測りとるピペットマンです。生命系の研究室の基本アイテムです。当ラボで最も古いピペットマンは1986年式で、20年以上経過した現在でも現役選手です。タフです。
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キーボード |
【おまけ】このテキストを打ち込んでいるキーボードです。2001年製のハッピーハッキングで、コンピューター本体が代替わりしても、手に触れる部分はそのままです。東大の
和田英一先生の談話が気に入っております。と、書いた矢先に使用を断念(現在はREALFORCEに移行しました。静音タイプが快適です)。
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