2012年1月12日木曜日

Scientific Reports誌に論文を発表しました。


 捕食動物は、素早く動き回る獲物を正確に捕らえることができます。狩りを行うとき、捕食者は生きている被食者とその周囲のオブジェクトとの区別を、リアルタイムで行う必要がありますが、このとき捕食者は持てる感覚器を総動員して生きている獲物を認識しています。特に視覚系は多くの場合決定的な役割を果たしています。視覚を通じて、大きさ、形状、色、そして動きを識別して周囲の無関係なオブジェクトと、狩るべき獲物とをリアルタイムで区別します。例えば水棲環境において動物プランクトンを捕食している小型魚類は、水中を漂う多くの粒子や破片と区別する必要があります。しかしながら、どのようなパラメータによって区別しているのかは、これまで謎に包まれていました。今回、捕食者である小型魚類(メダカ)が被食者である動物プランクトン(ミジンコ)を捕らえる際のメダカの視覚系の働きに着目して研究を行い、メダカはミジンコの運動パターンから生き物特有の動きを瞬時に抽出し、これをハンティングに利用している可能性を示しました。ミジンコの運動パターンの数理モデル化と最新のバーチャルリアリティ技術により、この生き物特有の動きはピンクノイズで特徴づけられることが分かりました。本研究は松永渉研究員が主軸となって行ったプロジェクトです。メダカvsミジンコの写真は広報の倉田智子さんによる撮影。

Matsunaga, W. & Watanabe, E. Visual motion with pink noise induces predation behaviour. Scientific Reports 2, 219 (2012).





さらに詳細な解説
基生研プレスリリース

動画による解説
NIBB press in YouTube

論文が全文読めるURL
http://www.nature.com/srep/2012/120111/srep00219/full/srep00219.html

論文のpdfがダウンロードできるURL
http://www.nature.com/srep/2012/120111/srep00219/pdf/srep00219.pdf



【動画】メダカじゃらしの作り方 (2012年11月22日追加)


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